「利用者様と直接ふれあえる仕事がしたい」──そんな想いが、ところの苑への入職のきっかけでした。
新卒から高齢者施設で管理栄養士として働いていたのですが、一度現場から離れた職に就いたことで改めて「自分はこの仕事が好きだったんだな」と気づいたんです。
現在は、利用者様の栄養ケアをはじめ、給食委託会社との調整や、お料理レクリエーションの企画・実施など、食を通じた支援に幅広く取り組んでいます。

お食事の味はもちろんのこと、食べやすさにも細心の注意を払っています。
形状や食形態がその方に合っているか、飲み込みやすいかどうかなど、細かな視点を大切にしながら「楽しく・美味しく食べられる食事」を意識しています。

嚥下機能が低下して普段は麺が食べられない利用者様に、かたちのある麺を提供できたことです。
「麺を食べさせてあげたい」という現場からの声に応えたくて、何度も試作を重ねました。短い麺ではありましたが、ちゅるっとすすって「おいしい」と笑ってくださった瞬間は、本当に嬉しく、忘れられない出来事です。

何か新しい事をやろうとしたり考えている事がある時に気軽に相談させてもらえる方々が周りに多くいます。加えて自分自身が不足している所に気づいてフォローして下さる事があるので日々心強く安心して働く事が出来ています。

「その人が食べたいものを、その人らしく食べられるように支援できる管理栄養士」でありたいです。
たとえ嚥下が難しくなっても、最後まで安全に、そして楽しく食事ができるよう寄り添い続けていきたいと思っています。

管理栄養士の方からご紹介いただいたのがきっかけで入職しました。
現在は、口腔ケアや口腔機能維持の訓練を中心に、ミールラウンドや加算に関わる事務業務なども担当しています。利用者様が「口から食べる」を支えるために、日々現場で活動しています。

高齢の方の中には、口の中を見られたり触れられたりすることに強い抵抗感を持つ方も少なくありません。特に口腔内が過敏になっている方も多いため、必ずお声がけをして、無理をさせず、心地よいケアを心がけています。
安心して任せていただけるよう、信頼関係づくりを大切にしています。

入職したばかりの頃、口腔ケアがなかなか上手くいかない利用者様がいらっしゃいました。根気よく丁寧に関わっていくうちに、スムーズにケアができるようになったんです。
その姿を見た他の職員から「えっ！〇〇さんが歯磨きされてる！しかも、うっとりした顔してる！気持ち良いんですね」と驚かれた時は、とても嬉しかったです。利用者様の表情が和らいでいく様子に、大きなやりがいを感じました。

誤嚥性肺炎になってしまう方が減ってきたことや、これまでケアが難しかった方への対応がスムーズにできるようになったときに、「歯科衛生士としての専門性がチームの中で活かせている」と実感します。
小さな変化かもしれませんが、積み重ねが大きな成果につながる仕事だと感じています。

「歯のケア」にとどまらず、「いつまでも口から食べられること」「楽しく食事ができること」をサポートできる歯科衛生士でいたいと思っています。
食べることは、生きる楽しみの一つ。それを守るお手伝いを、これからも続けていきたいです。

自分の持っている資格を活かし、福祉の現場で貢献したいという想いから入職しました。
現在は、日常生活を送る上での動作を中心に、入居者様一人ひとりに合わせたリハビリテーションを行っています。

「現状の機能維持」だけでなく、その先の“プラスα”を目指すことを大切にしています。
たとえば、日常の中で少しでも自信が持てるような瞬間や、「自分でできた」と思える体験をつくることを意識しています。

麻痺のある足を、自分の力で上げて左右にまたげるようになった瞬間に立ち会えたことがあります。
「できるようになった！」というご本人の嬉しそうな表情を見た時は、自分のことのように感動しました。

普段は出しゃばりすぎず、でも機能訓練が必要な場面では先頭に立って積極的に動くようにしています。
それぞれの専門性を尊重しながら、チームの一員として最適な支援ができるよう心がけています。

もっと入居者様をリラックスさせられるようになりたいと思っています。
訓練の時間が「頑張る場」だけでなく、「安心できる時間」にもなるような関わり方を、これからも磨いていきたいです。 誤嚥せずに最後まで食べたいものをその人らしく食べられる支援をしてきたい。